病院内

前向きな治療のため

白い薬

近年、服薬アドヒアランスという言葉が登場しています。アドヒアランスとは、病気の治療方針を患者も一緒に模索しながら決定し、患者自身が積極的に治療に向けて取り組むことを意味しています。そのため、服薬アドヒアランスは服薬治療に関する方針を決定する際に、患者にも参加させるようにするということになります。従来では患者自身が治療方針を決める話しに参加することはありませんでした。しかし、医師や薬剤師などの医療関係者側に偏った考え方になるため、患者の意見や意思は反映されていないことが問題となっていました。患者自身が病気や服用する薬について知ることはとても大切です。服薬治療を中心に治療を行っていく場合なら尚更です。服薬アドヒアランスという概念が生まれたことで、服薬治療に前向きに取り組む患者が増えています。また、医師への信頼が強く良い関係を構築することができている患者の経過は、非常に良好だというケースが多いのです。

服薬アドヒアランスは、生活習慣病などの症状でも良い経過報告を聞くことができます。生活習慣病は特に初期症状が中々見受けられないため、自覚症状もないままです。予備軍として適切な治療が必要になることもあるのですが、病気として進行していないことを理由に薬の服用を拒むという人も少なくありませんでした。しかし、服薬アドヒアランスによって治療の必要性や意義、薬を服用することで得られる効果を知り、一緒に治療の方針を決めることができるようになったことから否定的だった人の反応も変わってきています。服薬することで副作用が出ることは絶対に無いとは言い切れません。人によっては酷い吐き気や頭痛に襲われる人もいます。しかし、症状が大したことないと判断して治療を行わず病気を放置してしまうことは危険です。進行具合は人によって様々なため、症状がいつ表面化するかはわかりません。不安を解消し、前向きな治療を行うために服薬アドヒアランスはあります。質問したいことや不安なこと、不満な点などを医師と話すことで良い治療を受けることができます。